10~15年ほど前までは塗料といえばウレタン塗料といわれるほど主流の塗料材であったウレタン。
最近ではより耐久性の高いシリコン塗料の価格が下がってきたことであまり使われることもなくなってきましたが、ウレタン塗料とはそもそもどういったものなのでしょうか?
今回はそんなウレタン塗料の基礎知識について解説していきます。
ちなみにシリコン塗料についてはこちらで詳しく説明しているので、ご興味ありましたらぜひご覧ください。
ウレタン塗料の基礎知識
まず初めに、ウレタン塗料とはどういうものなのかについて簡単に説明していこうと思います。
ウレタン塗料は、一般的に使用されるアクリル塗料に次いで2番目に安い塗料です。
屋根や外壁・木材・塩ビ製素材・鉄部など幅広い用途に使用できることが特徴であるため、現在でも頻繁に住宅に対して使われています。
また、部分的に使用することにも適しているので、木材や塩化ビニール製品の部分補修などにも使用することができる便利な塗料となっています。
また、ウレタン塗料はポリウレタンと呼ばれる物質を主成分としています。
ウレタン塗装で使う塗料の水性と油性の違い
ウレタン塗料には水性のものと油性のものがあります。
水性塗料はその名の通り水で薄めて使う塗料です。
水に濡れるとすぐに落ちてしまうというわけではないので安心してください。
油性塗料よりも比較的安い傾向にあり、ウレタン塗料独特の臭いが少ないです。
一方油性塗料についてはシンナーなどの有機溶剤で希釈するものを指します。
一般的に水性塗料よりも耐久力が高い反面、価格も高い傾向にあります。
ウレタン塗装で使う塗料の1液型と2液型の違い
また、ウレタン塗料には1液型と2液型というものがあります。
水性塗料のほとんどは1液タイプです。
一方油性塗料には1液型と2液型があります。
2液型は主材に硬化剤を混ぜて使い、1液型よりも耐久性に優れているという特徴があります。
ウレタン塗料を使った塗装のメリット
ではそんなウレタン塗料のメリットについて紹介していきましょう。
ウレタン塗料の一番のメリットは低コストなのに光沢があるため高級感を表現することができる点です。
先述した通り、アクリル塗料に次ぐ2番目に安い塗料であるにもかかわらず、塗膜に美しいツヤが生まれ、高級塗料を使用した時のような雰囲気を出すことができます。
また、ウレタン塗料のもう一つ、大きなメリットとして扱いやすさがあります。
やわらかいためDIYとして個人で取り扱うことにも向いていますし、塗装後のメンテナンスもそこまで必要ではないため、非常に使い勝手の良いものとなっています。
ウレタン塗料を使った塗装のデメリット
ではウレタン塗料のデメリットとはどのようなものなのでしょうか?
一言で表すと、耐久性が弱いという点です。
ウレタン塗料はそこまで剥がれにくい塗料というわけでもなく、また防汚性も強くないです。
さらに紫外線によって変色してしまう恐れもあるため、古くなったウレタン塗料は再び塗りなおすことをオススメします。
ウレタン塗料を使った塗装はこんな人にオススメ
ウレタン塗料は初期費用が安いというメリットがあるため、初期費用を抑えつつも光沢のある高級感あふれるデザインを実現したいという方にオススメです。
劣化した際には塗りなおすことが必要ですが、その際にまた他の塗料を試すことも可能なので始めはウレタン塗料で一度塗装をしてみるという方は現在も多くいらっしゃいます。
外壁塗装に不安を感じているあなたへ
とはいえ、人のニーズが数多くあるようにそれに対応する塗料も数多く存在しています。
ある程度実現したいデザインや機能がまとまったら一度業者に相談し、一緒に考えてもらうことをお勧めします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はウレタン塗料についてご紹介しました。
最近ではシリコン塗料のほうがよく使われるようになってきましたが、ウレタン塗料もまだまだ現役です。
メリットとデメリットを正しく理解し、必要な際はウレタン塗料を積極的に使っていきましょう。