近年住宅塗装の主流となってきたシリコン塗料ですが、実際にどういったものなのでしょうか?
外壁塗装のリフォームをする際にも、塗装業者からシリコン塗料を勧められるケースは多いと思います。
実際に多くの方がシリコン塗料を採用しているのではないでしょうか?
今回はそんなシリコン塗料についてご紹介していきます。
シリコン塗料とは?
シリコン塗料とは、樹脂の主成分にシリコンを使用した塗料のことを指します。
この樹脂の主成分がアクリル・シリコンであるため、シリコン塗料と呼ばれています。
厳密には「アクリルシリコン塗料」なのですが、アクリルの部分は省略されて呼ばれているといった次第です。
外壁塗料として、最もスタンダードに使われ、特に近年では外壁塗料の主流とまで言われています。
理由は費用と耐久年数に優れているためです。
そのため、使用する塗料材に迷ったら「とりあえずシリコン塗料」に決めても、失敗することは少ないといえます。
シリコン系塗料の種類別の特徴
では次にシリコン塗料の特徴、及びメリットを見ていきましょう。
まず一つ目の特徴は、耐熱性です。
シリコン塗料は、塗料の種類次第で、600℃前後の環境下でも耐えられるほどの耐熱性をもっています。
また、シリコン塗料には耐水性もあります。
シリコン塗料は水を通しにくく、湿気や雨による建材の劣化を抑える効果があります。
そして三つ目の特徴とは、耐候性です。
シリコン塗料は緻密に結合した分子構造の働きで、外壁の劣化を最小限に抑え、高い耐候性を発揮します。
シリコン塗料での塗装のデメリット
ここまでシリコン塗料の特徴について見てきました。
では、シリコン塗料のデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?
まず一つ目は、アクリル塗料やウレタン塗料に比べて費用が高いことにあります。
/㎡あたりの金額で比較すると、最も安い塗料材であるアクリル塗料は1,400円~1,600円ほど、また近年人気のウレタン塗料では1,700円~2,200円ほどとなっています。
しかし、一方でシリコン塗料は2,200円~3,000円ほどとなっており、アクリルの約2倍になるケースが多いです。
性能が高くなればなるほど、費用が上がっていくということですね。
ちなみにアクリル塗料に関してはこちらの記事で詳しく紹介しているので、ご興味がある方はぜひご覧ください。
また、二つ目のデメリットとしてはフッ素塗料に比べると、耐用年数が劣るというものがあります。
15年以上長持ちするフッ素塗料と比べると、10~15年ほどの耐久性であるシリコン塗料は耐用年数という側面で一歩音ってしまいます。
また、塗装に専門的な知識や技術が必要なことも、デメリットではありませんが気を付けなければならないポイントの一つです。
シリコン塗料は塗装する際、こまめにかき混ぜながら使わないといけないという特徴を持っています。
また、やや密着性が弱い傾向があることから、特に重ね塗りが難しく、適した下塗り材を用いる必要があります。
そのため素人の方にとっては扱いにくい塗料で、DIYには不向きと言えます。
建物を守っていくためにも、塗装経験の豊富なプロに施工を任せることが肝心です。
シリコン塗料での塗装はこんな人にオススメ
では最後に、どういった方にとってシリコン塗料がオススメなのかについて見ていきましょう。
シリコン塗料は、費用と機能性のバランスを両立させたいという方にとってオススメです。
耐久性や耐熱性、耐水性などを兼ね備えた塗料材でありながら、フッ素塗料と比べると安いという面で、非常にオススメの塗料材となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、シリコン塗料についてまとめてみました。
まだまだ現役のシリコン塗料を皆様も使ってみてください。
当社では塗装剤に関するご相談をいつでも受け付けておりますので、リフォームや新築をお考えの方はぜひ一度お気軽にご連絡ください。