最新塗料であるラジカル塗料。
名前は聞いたことがあるものの、実際にどういったものなのかを知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?
今回はそんなラジカル塗料について、メリットやデメリットについてご紹介していこうと思います。
ラジカル塗料とは
ラジカル塗料のラジカルとは、酸素や紫外線、水などが顔料に接触することで発生する劣化因子をいいます。
そしてラジカル塗料とは、そんなラジカルの発生を抑えることで長期間塗装の劣化を防ぐ目的のために開発された塗料のことを指します。
正式名称はラジカル制御型塗料といいます。
高寿命のため長期的にみるとコスパがよく、近年で一番人気といわれていたシリコン塗料と並ぶほど人気が出てきた塗料です。
ちなみに、シリコン塗料についてはこちらで詳しく説明していますので、ご興味ある方はどうぞ。
ラジカル塗料のメリット
ではそんなラジカル塗料のメリットは何なのでしょうか?
まず第一にラジカル塗料はチョーキングが起こりにくいというメリットがあります。
ラジカルの発生を抑えているため、外壁塗膜の劣化によって発生するチョーキングが起こりにくいという次第です。
また、バイオ技術によって藻やカビなどの発生が起こりにくく、防汚性や防カビ性に優れているというメリットがあります。
親水性にも優れているので、雨風にも強いという特徴もあります。
ラジカル塗料のデメリット
一方、ラジカル塗料のデメリットにはどういったものがあるのでしょうか?
最も大きなデメリットとして、最新塗料であるため耐用年数の実績値がわからないというものがあります。
ラジカル塗料が開発されてからまだ6年ぐらいしかたっておらず、15年といわれている耐用年数まで達していないため、実際どれぐらいの年数状態が持続するのかがまだわかっていないのです。
また、ラジカル塗料には主成分として高耐候酸化チタンが使われており、この高耐候酸化チタンは白色をしています。
そのため、ラジカル塗料は全体的に薄い色が多く、濃い色を表現するのが難しいというデメリットがあります。
シリコン塗料との違い
ではそんな特徴のあるラジカル塗料ですがシリコン塗料どちらがオススメなのでしょうか?
結論からいうと、ラジカル塗料のほうがシリコン塗料よりも価格が安く、高性能なためオススメです。
・アクリル樹脂ベースのラジカル塗料は安価で、1液型シリコン塗料以上の性能を持つ。
・シリコン樹脂ベースのラジカル塗料と2液型シリコン塗料の性能は、ほぼ変わらない。
・シリコン樹脂ベースのラジカル塗料は、耐候年数が14年~16年なので、シリコン塗料(10年~13年)より高い。
・高ランクのシリコン樹脂塗料と似た価格帯なので、ラジカル塗料の方がコストパフォーマンスが良い。
このように見てみると、それぞれの点においてラジカル塗料のほうがシリコン塗料よりも使い勝手がよくオススメであることがわかります。
ラジカル塗料の費用
最後にラジカル塗料について見ていきましょう。
ラジカル塗料の費用は1㎡あたりの価格は2,200~4,000円程度で、例えば30坪の戸建て住宅の外壁を塗装した場合、70~80万円前後かかります。
ただし、この他に足場の設置費が1㎡につき1,000円前後かかることもあるので、最終的な費用の総額についてはリフォーム会社に確認しておきましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は、ラジカル塗料についてメリットやデメリットを含めてご紹介してみました。
当社でももちろん取り扱っていますので、ご興味ある方は一度お気軽にご相談ください。