よくお見積もりの際に破風板が剥がれていることを見かけます。
外壁の剥がれや劣化は皆さまもよく発見することができるかと思いますが、今回は意識されづらい破風板について紹介していきたいと思います。

破風板とは

破風板とは、屋根の側面についている板のことです。
屋根と外壁の間にある部材となっていて、主に雨の吹込みを防ぐ役割のものになります。

雨や風を防ぐことから、破風板という名前がつきました。

ちなみに似たようなものとして鼻隠しというものもあります。
妻面(三角になっている面)にあるのが破風(はふ)で軒樋が付いている方が鼻隠し(はなかくし)になります。

破風板の塗装が剥がれていても、鼻隠しの塗装は離れていないというケースはよくあります。

破風板の劣化が生じる原因

破風板はその特性上常に雨風にさらされているため、外壁部分と同様に劣化しやすい環境下にあるといえます。
外壁部分はよく目につきやすいですが、破風板は建物上部に位置しているため、なかなか劣化に気が付くことが難しいです。

そのため、気が付いた時には劣化がかなり進んでいるというケースも珍しくありません。

破風板の劣化を放置しておくとどうなるのか

破風板の劣化を放置しておくと、もちろんですが雨風が屋内に侵入してきます。

雨漏りが発生してしまった結果、他の部分が痛んでしまう事態に発展してしまう場合があります。

また、ひどい場合には下地が腐敗してしまったりするので、破風板の劣化を発見したらなるべくすぐに塗装をし直すことをおすすめします。

破風板の塗装の際の注意点は

なによりも、素材に合った塗装を選ぶことを心掛けましょう。

破風板には木材系、金属系、ケーカル板・窯業系といった具合に、それぞれ異なる素材があります。

木材系の破風板には木材用塗料や浸透タイプがオススメです。

金属系の破風板には金属の下塗りや錆止めを塗ったり、塩ビ鋼板の場合は専用の塗料を選ぶことが大事です。

また、ケーカル板や窯業系の破風板の場合は、色付けの塗料を選んだりします。
下地が傷んでいる場合はケレンを行うことも忘れないでおきましょう。

破風板の素材にあった塗装だけではなく、傷みすぎている場合には塗装の塗り替えではなく、カバーや交換を行うことも視野に入れるということも注意しておきたいです。

破風板がひび割れていたり、欠けている場合は、塗装ではなく上からカバーする工事か、新しいものに交換する工事を選びましょう。

あまりにも劣化が激しい場合には、塗装を行ったとしても補修跡が目立ってしまったり、根本的な

破風板塗装の費用相場とは

最後に、破風板塗装の費用相場について見ていきましょう。

剥離しているのが一部の表面だけで、素材自体にひび割れや欠けがなかった場合は再塗装が可能です。
剥がれやすく弱くなった塗膜を一度剥がして、再塗装を行います。

ただ表面は塗装後も多少凸凹が目立ってしまう場合があります。

その場合の費用相場は再塗装＝1,000～1,300円/ｍとなっています。

一方、剥離が一部だけでなく広範囲にわたっている場合は再塗装はおすすめできません。
破風板に板金を巻いて表面をカバーする板金巻きをおすすめします。

その場合は板金巻き＝2,000～3,000円/ｍとなっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか？

今回は、破風板についてご紹介してみました。

なかなか目につきにくい場所にあるため、劣化に気が付いた時には劣化がかなり進んでいるといったケースも珍しくありません。

当社でも塗装作業は承っておりますので、破風板の劣化を発見された方はいつでもお気軽に当社までご相談ください。