サイディングとは、定期的に塗装が必要な外壁のことを指します。
名前は知っているけど実際にどんなものなのか知っている方は意外と少ないのではないでしょうか?
今回はそんな方に向けてサイディングの基礎知識や劣化の症状、費用やDIY可能かどうかについてご紹介します。
サイディング外壁の知っておきたい基礎知識
サイディング外壁とは、工場で作られた板状の外装材であり、これらを建物の外壁面に取り付けることで、家の外壁を作る手法のことを差します。
前述した通り、サイディング外壁には定期的に塗装が必要です。
サイディングの外壁を塗装するにあたって、基本的に知っておくべきポイントは以下の通りです。
サイディング外壁の塗装をする前に知っておきたい7つの基礎は、以下のものになります。
1つ目:塗装の必要性や時期について
2つ目:劣化の症状
3つ目:種類・塗料
4つ目:道具、工法、隙間(シーリング)
5つ目:料金(価格・費用)
6つ目:業者選びと見積もり
7つ目:時期
それぞれについて、簡単に紹介していきます。
サイディングの外壁は塗装不要?時期はどれくらい
まず一つ目、塗装の必要性についてです。
サイディング外壁は耐久力が高いのですが、それでも紫外線や雨風など自然環境が与えるダメージを常に受けているため、何十年と経つと劣化してしまいます。
外壁が劣化していくと、紫外線や雨風などのダメージが建物の内部にまで入り込んでくるので危険です。
およそ10年ごとに塗り替えていくと、大きなトラブルも起こりにくくオススメです。
しかし、使われている塗装材の種類によって塗り替えるべき相場の時期は違います。
アクリル系であれば5~7年、ウレタン系であれば8~10年、シリコン系だと10~15年、フッ素系は15~20年周期で塗り替える必要があります。
サイディング外壁の劣化の症状
ではそんな定期的な塗装の塗り替えが必要なサイディング外壁ですが、塗り替えないとどういった劣化症状が現れるのでしょうか?
サイディング外壁は、劣化してくると塗装が剥がれたり、サイディングが反ったり、塗装が膨れたり、目地シーリングがヒビ割れたりなどといった症状が見られます。
年月が経つと様々な要因からこういった劣化の症状が現れてきます。
特に、サイディング外壁の方に注意しておいてほしいポイントがシーリングの劣化です。
シーリング(コーキング)とは、サイディングボードを外壁に取り付ける際にできてしまう、サイディングボードの間の隙間を埋めるためのゴム材のことを指します。
シーリングがないとその隙間から雨水が侵入し、雨漏りの原因にもなるため、隙間を埋める為のシーリングが必要になってくるのです。
ただ、経年劣化によりシーリングも同じく劣化していきます。
シーリングが劣化することによって、雨漏りの原因になったりするので、サイディング外壁の方は外壁自体だけでなく、シーリングにも注意を配る必要があるのです。
ちなみにシーリングについてはこちらで詳しく説明しているので、ご興味ありましたらぜひご覧ください。
サイディング外壁の料金(価格・費用)
では、サイディング外壁はいくらぐらいかかるのでしょうか?
建物の大きさによって費用が大きく変わり、安ければ40万円ほど、高いと150万円ほどまで費用がかかってきます。
金額に幅がある理由は、使用する塗料の価格とシーリングの価格が素材の品質によって変わってくるためです。
おおまかな相場のようなものはあるのですが、細かい知識が必要になってくる部分でもありますので、サイディング外壁の施工をお考えの方は一度専門業者へお問合せいただくのがいいでしょう。
もちろん、当社でもお承りしております。
お気軽にご連絡ください。
ちなみに、耐用年数の短いアクリル塗料などを使用すればその分費用を安くすることもできる反面、フッ素塗料などを使用すると費用はその分高くなります。
イニシャルコストを下げるのか、ランニングコストを下げるのか、状況に合わせて使い分けていただくのがいいと思います。
サイディングの塗装はDIYでできる?
では最後に、サイディングの塗装をDIY、つまり自分でできるのかどうかについて見ていきましょう。
結論から言いますと、サイディングの塗装はDIYできるものの、あまりお勧めしません。
DIYする場合は、業者に頼む費用の半分ほどで施工できます。
しかし、塗装がしっかりと防水機能を発揮するためにはムラなく塗装する技術が必要なため、素人が行うには少し難しすぎます。
また、業者の塗装では「高圧洗浄」でホコリや古い塗装、カビやコケの根までしっかり除去してから塗装を施します。
洗浄が不十分だと1~2年で塗膜が剥がれることもあり、結局は塗り替えや補修で余計なコストがかかってしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
ここまで、サイディング外壁について基礎知識や費用などについて見てきました。
現在では多くの建物で使用されているサイディング外壁、もしまだ家に実装していなければ一度ご検討してみるのもいいかもしれません。